シングルスイッチを用いた マウスポインタ操作のユーザビリティ評価 |
キーワード:肢体不自由者,ポインタ操作,直交移動法,シミュレーション,反応時間
ALS(筋委縮性側索硬化症)や脳性まひ,筋ジストロフィーなどの疾病をもつ重度肢体不自由者にとって,パソコンはコミュニケーションや社会参加に欠かせない機器となっている.重度肢体不自由者がパソコンを操作する場合,一般的なマウスではポインタ操作が困難であるため,シングルスイッチと操作支援ソフトを併用して代替する必要がある.操作支援ソフトの多くには,直交移動法と呼ばれるシステムが用いられている.この移動法では,パラメータをユーザの特性に合わせて設定しなければならない.しかし,従来はパラメータの値を変えながら試行錯誤的に決めるしか方法がなく,ユーザ・介護者にとって大きな負担となっていた.そこで本研究室では,ユーザの反応時間を測定するだけで,最適なパラメータの設定ができる手法を開発してきた.本研究では,開発した手法がパラメータ設定に有効かどうか検証を行っている.
(文責:角田卓哉)

シングルスイッチによるパソコン操作

直交移動法を用いたポインタ操作
研究発表(口頭発表、論文)
1) 角田卓哉,林豊彦,遁所直樹: スキャン法を用いたマウスポインタ操作におけるパラメータの最適化,生活生命支援医療福祉工学系学会連合大会2012,11/02-04/2012,名古屋大学,名古屋市.抄録:生活生命支援医療福祉工学系学会連合大会2012講演論文集(CD版),GS3-1-3,2012-11.
2) 角田卓哉, 林豊彦, 前田義信, 渡辺哲也, 山口俊光, 遁所直樹: ポインタ操作を代替する直交移動法におけるパラメータ最適化の有効性評価,
第59回福祉情報工学研究会, 08/04-05/2011
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