林研究室 研究紹介 |
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キーワード:運動機能障がい,支援技術,シングルスイッチ,反射型フォトセンサ列,筋萎縮性側索硬化症(ALS) パソコンは,筋萎縮性側索硬化症(ALS)や脳性まひなどを原因とする重度の運動機能障がい者にとって,外部とコミュニケーションを行うための重要な道具である.しかし,運動機能障がい者は既存のマウスやキーボードの使用が困難であるため,それらの代わりとしてわずかな身体運動で操作可能なシングルスイッチを利用している.障害が進行性の場合,残存機能に応じてスイッチも変更する必要があるが,コストや学習の負担が大きかった.この負担を軽減するために,本研究では,反射型フォトセンサ列を用いて,指などの身体運動からまばたきのような小さな動きまで非接触で検出できる汎用シングルスイッチVSN/1を開発してきた.今回,新たなデータ処理法を開発し,まばたきと指の動きの両方を検出することが可能となった.これにより,症状の悪化に対しても,頻繁にスイッチを更新する必要が無くなり,負担を軽減出来ると考えられる.(文責:矢島大輔) 汎用シングルスイッチVSN/1 眼鏡のレンズに取り付けたまばたき検出用フォトセンサ 研究発表(口頭発表、論文) 1) 矢島大輔, 林豊彦, 前田義信, 渡辺哲也, 若林佑子, 織田孝,渡邉諭,阿部晃,山口俊光:反射型フォトセンサを用いた汎用シングルスイッチVSN/1の随意的まばたき検出の性能評価,生活生命支援医療福祉工学系学会連合大会20102) 矢島大輔,林豊彦,若林佑子,渡辺諭,阿部晃:反射型フォトセンサ列を用いた汎用シングルスイッチVSN/1のまばたき検出法の改良,2009/2/28,東京電機大学,東京都,第18回人と福祉を支える技術フォーラム2009 3) 矢島大輔, 林豊彦, 渡辺哲也, 前田義信, 若林佑子, 渡辺諭,阿部晃,山口俊光:反射型フォトセンサを利用した汎用シングルスイッチVSN/1の随意的なまばたき検出法の改良,第7回生活支援工学系学会連合大会,09/24-26/2009 |
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