林研究室
研究紹介
肩関節の透視X線画像における
骨輪郭の半自動抽出法

キーワード:肩関節,運動解析,透視X線画像,骨輪郭,半自動抽出法

 肩関節は,関節の中で可動域が最も広い関節であり,日常動作からスポーツ動作に至るあらゆる場面で必要とされている.しかし,骨性支持が少ないため不安定な関節であり,疾患が発生しやすい部位でもある.その原因に過度な負荷や運動があるため,運動評価が必要とされている.
 肩の運動を測定する方法のひとつに,透視X線画像と3次元骨モデルを用いた運動解析(2D/3Dレジストレーション)がある.この解析方法は,透視X線画像上で骨の輪郭を抽出し,抽出した輪郭線上に3次元骨モデルを重ね合わせることにより,骨の位置・姿勢を動的かつ3次元的に推定することができる.しかし,透視X線画像は輪郭線が不鮮明なため,骨輪郭の抽出が困難であった.そこで本研究では,先行研究の佐藤らの手法を拡張して,骨輪郭の半自動的抽出法を開発し,その有効性を実験的に検証した.

(文責:島広樹)


 

2D/3Dレジストレーション(画像とモデルの重ね合わせ)
2D/3Dレジストレーション(画像とモデルの重ね合わせ)

骨輪郭の半自動抽出
骨輪郭の半自動抽出



研究発表(口頭発表、論文)

1) 島広樹,林豊彦,田中洋,二宮裕樹,乾浩明,駒井正彦,信原克哉:肩関節動態解析における2D/3Dレジストレーション法への応用を目的とした骨輪郭抽出法の検討,第40回日本臨床バイオメカニクス学会,11/22-23/2013,神戸国際会議場,神戸市.抄録:第40回日本臨床バイオメカニクス学会,pp.150,2013-11.
2) 島広樹,林豊彦,田中洋,二宮裕樹,乾浩明,駒井正彦,信原克哉:肩関節の透視X線画像における骨輪郭の半自動抽出法,MEとバイオサイバネティックス研究会,2013/05/24,富山県立大学,射水市.抄録:信学技報,vol.113,No.61,MBE2013-7,pp.31-35,2013-5.



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