林研究室
研究紹介
トレッドミルを用いたランニングシューズソール構造の評価

キーワード:ランニングシューズ,トレッドミル,衝撃緩衝性,安定性

 シューズは,ケガの防止および疲労軽減のために,足部の安定化および衝撃吸収の機能をもつ.現在,多くの種類が市販されており,そのソール構造も多様である.しかし,その構造が機能にどう影響するかについては不明な点が多い.そこで本研究室では,その関係について実験的に分析してきた.素材メーカとの共同研究により,最適なソール部の設計を目的としている.
現在,シューズの機能性評価に関して以下の研究を行っている.

【ソール部のゲル素材の粘弾性が機能性に与える影響】
 本研究室の先行研究では,シューズの衝撃緩衝性と安定性を定量評価する測定システムを確立させた.そのシステムでは,トレッドミルを用いて走速度を規定し,ソール部の変形,足底圧力,足部の回内運動を同時計測する.本研究では,先行研究の手法を用いて,ソール部のゲル素材の粘弾性が走行時のシューズ機能に与える影響について調査した.今後は,粘弾性だけでなくゲルの配置にも着目して,ゲル素材と機能性との関係について検証する予定である.


(文責:阿部 孝司)


実験風景
実験風景


研究発表(口頭発表、論文)

1) 小野寺裕太,林豊彦,三國学:ランニングシューズソール構造の人間工学的評価のための測定システムの検討,MEとバイオサイバネティクス研究会,2014/06/13,北海道大学,札幌市.抄録:信学技報,vol.114,No.79,MBE2014-14,pp.9-14,2014-6
2)阿部孝司,林豊彦,棚橋重仁,佐藤繁憲,菊井浩輝,今野真司:ランニングシューズソール部における衝撃緩衝性および安定性に与える影響,MEとバイオサイバネティクス研究会,2016/05/21,富山大学,富山県.抄録:信学技報,vol.116,No.58,MBE2016-6,pp.35-40,2016-05.
3)山田祐樹,林豊彦,棚橋重仁,佐藤繁憲,菊井浩輝,今野真司:ランニングシューズのソール素材が安定性の官能評価に与える影響,MEとバイオサイバネティクス研究会,2016/09/24,新潟大学,新潟県.抄録:信学技報,vol.116,No.227,MBE2016-9,pp.1-6,2016-09.


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