林研究室 研究紹介 |
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キーワード:成長軟骨,下肢の成長,MR画像,厚さ分析,下肢荷重線 子どもの骨には成長軟骨と呼ばれるやわらかい軟骨組織が介在する.この組織は骨を成長させる機能をもつ.骨成長メカニズムにおいて重要な組織にもかかわらず,いまだに成長軟骨の形態と機能との関係に関する研究は少ない.関連した疾患として,X脚,O脚,オスグッド・シュラッター病などがある.臨床では,成長期の膝への荷重のかかり方が下肢の成長に影響を与えると考えられており,これらの関係解明が求められている.本研究室では,その解明を目的として,成長軟骨の形状分析を行ってきた.昨年度は,大腿骨遠位部のMR画像を用いて,成長軟骨の厚さの分析を試みた.成長軟骨から骨へと変わりゆく箇所は,境界が非常に不鮮明である.そこで,画像上の濃度値変化を用いた厚さ推定法を開発し,実験的にその有用性を検証した.その結果,中心部が厚くなることが示唆された.今後は,厚さと下肢荷重線との相関性を分析する予定である.(文責:田中翔太) 膝関節のMR画像(矢状断面) 成長軟骨厚の分析結果 研究発表(口頭発表、論文) 1)田中翔太,林豊彦,渡邉聡,古賀良生,大森豪:MR画像を用いた大腿骨遠位部における成長軟骨の厚さ分析,MEとバイオサイバネティックス研究会,2014/06/13,北海道大学,札幌市.抄録:信学技報,vol.114,No.79,MBE2014-24,pp.57-62,2014-6. |
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