林研究室 研究紹介 |
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キーワード:野球、投球動作、胸の張り、体幹姿勢、動作解析 野球の投球動作の体幹姿勢表現の一つに「胸の張り」があり,指導の現場で頻繁に用いられている.投手は,胸を張ることにより下肢から得たエネルギーを上肢へと連動的に伝達し,大きなボール速度を与えている.そのため,「胸の張り」は,投球動作において非常に重要な役割を担っていると考えられる.しかし,いまだその実態は不明であり,定量的な計測・分析も行われていない.そこで本研究室では,「胸の張り」の実態を明かにすべく,運動学的かつ解剖学的な解析を進めてきた.昨年度は,Open-MRを用いて胸を張った姿勢と張らない姿勢において,体幹骨群の位置を記録・分析した.その結果,胸椎部の湾曲度が変化し,さらに胸椎が胸骨方向へ変位することが明らかになった.今後は,投球動作中にこれらの変化を捉えることができる新たな動作解析法を開発し,「胸の張り」の定量評価法を確立する予定である.(文責:井田元樹) ![]() Open-MRを用いた実験(「胸の張り」を再現した姿勢) ![]() ![]() 投球動作の 野球動作の データ化 測定風景 研究発表(口頭発表、論文) 1) 井田元樹, 林豊彦, 前田義信, 渡辺哲也, 田中洋, 二宮裕樹, 駒井正彦, 信原克哉: 野球の投球動作にみられる「胸の張り」の評価法, MEとバイオサイバネティックス研究会, 05/25/20122) 福嶋祐一, 林豊彦, 前田義信, 渡辺哲也, 田中洋, 二宮裕樹, 駒井正彦, 信原克哉 : 投球動作における「胸の張り」の定量評価に関する基礎的検討, MEとバイオサイバネティックス研究会, 09/26/2011 |
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